長者の万灯より貧者の一灯

ゼモーニィ

2018年08月25日 06:00


お釈迦さまの説教が開かれる時
あるひとりの貧しい女性が
自分も何か供養したいと願い
自分の髪を売り
その値で僅かばかりの油を買い
灯として捧げました
するとその灯が如何なる灯よりも明るく輝いていたといいます

功徳は量の多さではなく心の深さです

数年前に遷座(移転)にあたり各方面に勧進(寄付)を願いました
そのなかの一軒で生活保護を受けていて冗談じゃないっ
お叱りを受け泣く泣く帰山しました
翌朝本堂のお経を終えると門前に
老婆が一枚のお札を立て構えて小衲に寄付して下さいました
それは前日のお叱りを戴いた女性でした
ありがたいじゃありませんか
思わず随喜の涙がこぼれ落ちました
この事は一生忘れはしません
一生涯宝の一灯です
ありがとうございました
南無三
http://www.houtenji.or.jp/



関連記事